ヤマハのプラ管アルトYRA-48Bの感想

ヤマハが新しい素材を使ったプラ管アルトを売り出していることを知ったので、早速購入してみました。

実売は2,500円ほどなので、かなり安い方です。

 

ネットに有った説明は以下のとおり。

・張りのあるまとまりやすい音色と、安定感のある吹き心地

・アンサンブルや合奏での音の馴染みが非常に良く、柔らかく透明感を感じられる音色が特徴

・従来のABSよりも比重が大きい

・音が木管に似ている

なかなか興味をそそるでしょ?

 

比重は他のプラ管と比べてどれくらい違うんだろうと思い、重さを量ってみました。

・YRA-312B=196g

・YRA-38B=204g

・YAR-48B=219g

この3機種の 体積が同じかどうかが分からないので単純にこの順に比重が大きいとは言えませんが、手に持った感じではYRA-48Bは明らかに重いです。

 

早速吹いてみたところ、確かに比重の大きいことが効いているようで、音に芯があります。

ただ、響きが少ないので、乾いた感じがします。響きの多い部屋で吹くと良いです。

YRA-38Bと同様にラビューム(エッジ)の「ハ」の字の開きが大きいので表現力が有るだろうと期待していましたが、響きの少なさが影響しているのか、表現力はYRA-38Bの方が有ります。

38Bと48Bは形が同じように見えますので、もしかすると38Bの型を使っているのかも知れません。

 

性能的には完璧かと思います。

最低音から最高音まで楽に出て、各音の発音が良く切れがあります。

音程のクセはヤマハの他のプラ管と同じなので特に苦労はありません。

音色は確かに木管に少し近づいたかも知れません。

が、私はリコーダーリコーダーした音は好みでは有りませんので、この点は特に嬉しくは無いです。

 

最初の頃は、キレが良く軽快なYRA-312Bと表現力の有るYRA-38Bの方を好ましく感じたのですが、何度も吹いているうちに、YRA-48Bの芯の有る音の方が良くなって来ました。

YRA-48Bの後で従来の2機種を吹くと、軽い音に感じてしまいます。

 

結論としては、YRA-48Bは悪くないと思います。

でも、音色がいまいち私の好みでは無かったところが私的には惜しいです。

 

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コメント: 2
  • #1

    hachiro (土曜日, 16 12月 2017 06:51)

    リコーダーで検索していて気が付いて訪問いたしました。
    このバイオマス(でしたか)を買おうとして某所でアルトを5本吹き比べたことがあります、そのときに発音の段階でのあまりのバラつきに驚きました。やや満足は1本だけ、木製と違って金型を使って成型するだけでしょうに、これほどの違いがあるとは。そうなると、もっと良いものがきっとあると思って買いませんでした。
    引き続きオーディオや笛のお話を楽しませていただきます、ありがとうございます。

  • #2

    管理人 (土曜日, 16 12月 2017 14:48)

    hachiroさま
    コメントをありがとうございます。

    わたしも以前はプラ管リコーダーには個体差が無いと聞いておりましたので、そのように思っていた時期も有ったのですが、実際にはバラつきは大きいですよね。
    そのバラつきが功を奏する場合もあるようで、ヤマハの最廉価版アルト YRA-28BⅢには非常に個性的で独特の味わいを持った個体が存在することを2か所で経験しました。
    どの販売店でもプラ管を試奏させてくれるようになると良いなと思います。