ミセス・バッハの感想

NHKで何度か再放送している「ミセス・バッハ」というドキュメンタリー番組をまたみましたが、複雑な思いが・・・。

 

無伴奏チェロ組曲の作曲者は実はバッハではなく、彼の妻であるアンナ・マグダレーナだった。

平均律やゴルトベルク変奏曲やロ短調ミサ曲の一部もアンナ・マグダレーナが書いた、という内容ですが・・・。

 

番組で流していた平均律第1巻1曲目の前奏曲については、曲の感じからして、アンナではなくJ.S.バッハが作曲したように私は思うのですが・・・。

平均律は曲想が統一されていますので、全曲をバッハが作曲したのではないでしょうかね~?

 

無伴奏チェロ組曲については、私もJ.S.バッハではないという意見に賛成です。

少なくとも組曲のうちの何曲かは、バッハ以外の人が書いたように思います。

 

チェロ組曲1番の1曲目を初めて吹いたとき、非常に違和感を覚えました。

曲の構成やメロディーというか曲想というか・・がバッハの他の曲と違います。

曲の後半に長々と続く無意味な音形の連続はバッハの他の曲には有りません。

えっ何これ??、と思いながら吹いたことを思い出します。

 

番組では筆跡鑑定などでバッハが書いた曲かアンナが書いた曲かを判定していました。

私にはそんなことは出来ませんので、単に曲から受ける印象だけになりますが、バッハの曲とされている曲の中のごく一部の曲はアンナが作曲したものだったということなら異論はありません。しかし、バッハの曲の相当な部分が実はアンナや弟子たちが作曲したものだったという結論は受け入れられません。