ケース・ブッケ氏のリコーダーレッスン マスタークラスの感想

講師のブッケさんは世界的なリコーダー奏者でらっしゃるそうで、今回はマスタークラスなので受講者が皆セミプロ級だろうし、難しくて私に内容が理解できるだろうかと心配しましたが、理解不能だったとしても話のタネにはなるだろうと思って聴講して来ました。

場所は麻布十番にある音楽教室です。

 

結論を書くと、心配は無用でした。

レッスンの内容はほとんどアーティキュレーションに関することで、これまで私がアンサンブル教室で教えて頂いたことと同じでした。定石どおりというか、お約束どおり。

こうやったら面白いよ!みたいな、意表を突いたような曲作りは全くありませんでした。

マスタークラスであっても基本が一番大事、ということでしょうか。

 

1番目のレッスン曲はテレマンのデュエットソナタ6番の2曲目でした。

この曲は2年前にNHK町田のミニ発表会で友人と吹いた曲なので懐かしかったです。

NHK町田の発表会は、先生にレッスンして頂いた曲とは別に、自分たちが吹きたいと思う曲を自分たちだけで仕上げて本番で吹くのですが、その中の1曲でした。

 

この曲の前半部分のアーティキュレーションがブッケ氏と私達とがほとんど同じだったのは良かったのですが、ブッケ氏のレッスンが曲の後半まで行かなかったために、後半に出て来るいくつかの掛け合いの繰り返しをどう料理されるのかが聞けなくて残念でした。

(私たちは場所によってお約束から少し外して耳を楽しませるようにしてみたつもりだったので、そこをブッケさんはどうされるかなと思って。)

 

知らなかったことが一つありました。

スタッカートの場合、音を止めるのに舌の先を上あごに付けるよう一般には指導されますが、それだと音を止めたときに「・・ッ」という音がするので、「舌で止めず息で止める」というものです。

辺保先生の補足説明では、腹筋を使って止めるのだそうです。

慣れていないと難しいだろうということでした。

 

家に帰って試してみましたが、確かに、舌で止めるのが癖になっていて出来ません。

かなり難しいです。

*数日やってみましたがギブアップしました。