リコーダーの速い息と遅い息がど~しても分からない

ミニ発表会が終わり、リコーダーの再開はまた秋だなーと思いつつ、思い出されるのはセミナーなどで教わった速い息と遅い息のこと。

 

音程が低い場合、息の量を増やさないで息のスピードだけを速くして音程を上げるのだ、という教え。

プロの先生方が揃って仰ることだから、それは有るに違いない。

でも、そう思う一方で、理屈からしてそれは有り得ないはず、といつも思ってしまう。

 

このことを何度考えただろう。

でもいつも堂々巡りである。

 

速い息は冷たく、遅い息は暖かい、という説明は良く分かる。

実際に手のひらを口の前にかざしてそれらをしてみると冷たかったり暖かかったりするし、試す必要もないくらい良く分かる話である。

 

だけど・・・。

「息の量を増やさずに息のスピードだけを上げる」、

あるいは「息の量を減らさずに息のスピードだけを遅くする」ということになると、

いくら考えても不可能に思える。

 

リコーダーのウインドウエーの断面積は吹いている途中で変えようが無いので、外から速い息を吹き込んでも遅い息を吹き込んでも、吹き込む量が同じであれば、ウインドウエー出口での息の速さ(流速)は同じはずだから。

つまり、どちらにしても同じ速度で息はエッジに当たるはず。

ということは、どちらで吹いても音程は上りも下がりもしないはず、と思うのだが・・。

 

もしかすると、息の量を変えずにスピードだけを上げたと思っていても、実は量も増えていることに気が付かないだけなのでは、と思ったりするがどうなのだろう。

 

最初に入ったリコーダーアンサンブル教室で、先生にそれを尋ねたような記憶がある。

うるさい生徒^^。

 

その時の先生の答えは、「上がれー上がれー」と念じながら吹けば上がる、というものだった。

その答えを聞いたとき、私は真面目に尋ねているのにはぐらかされたように感じて少しムッとした記憶がある。

でも、今思うとその答えが本当のところなのかも知れないな、と思ったりする。

 

でも、私がまったく分かっていないということなのかも知れないけれど・・。

 

と、またどうどう巡り。