町田の読売カルチャーの閉館を知って驚いた

 

リコーダー教室を検索していたら、ここが閉鎖するという記事に当たった。

あんなに繁盛していたのにどうして閉鎖するんだろう、と驚いた。

 

ビルの耐震性に問題でも有ったのだろうか・・。

 

町田のよみうりカルチャーセンターは、5年ほど前に耳痛が軽くなったのでリコーダーを再開しようと思い、入るリコーダー教室を探すために見学して回った中の一つである。

  

私が見学したときは、小さ目の部屋に30人くらいの生徒がビッシリ座っていた。

部屋はあまりきれいではなく、ちょっと物置のような感じで雑然としていた。

レッスンは先生の弾くシンセサイザーのチェンバロに合わせて、確かコレッリの合奏協奏曲を吹いていた。

良くある「みんなでリコーダーを楽しもう!^^」タイプの教室だった。

 

見学できるのは30分だけ。

30分経つと、担当者が時間ですと連れ出しに来た。

人数が多かったので耳痛の私には無理と思ったが、レッスンが何となく好みではなかった。

  

入ったのは、その後に見学したNHK文化センター町田のリコーダー教室。

いろんな面で、よみうりカルチャーの教室とは対照的だった。

 

部屋が広くてきれい。

壁一面に鏡を張ったバレエレッスンのための部屋を使っていた。

音響が抜群に良いのでアンサンブルが非常にきれいに聴こえる。

生徒は6人くらい。

一時間半のレッスン全部に参加できる。無料だ。

先生の教え方は本格的。

 吹き方の基礎からアーティキュレーションまで、すべてにこだわりの指導を徹底的にされていた。

 

カルチャーセンターを見学する場合、読売のように見学30分だけ無料というところや、1時間一緒に吹いて良いが1000円頂きますというところが殆どだが、無料なのにアンサンブルに最初から最後まで参加出来るここはきわめて良心的だ。

 

入った後で仲間から、この教室は生徒が入ってもすぐにやめるので人数が増えない、と聞いた。

理由はすぐに分かった。

「みんなで楽しもう!」タイプとは正反対だったから。

厳しいというよりも本格的な指導なので、気楽というか適当に吹きたい方にはしんどいだろう。

音楽の深い感動が有るのに、もったいないなと思う。

 

先生が営業トークを全くされないことも一因かも。

私は3年間ほど入っていたが、その間、一度も「きれいに吹けましたよーとか上手上手!^^」と皆が言ってもらったことはない。

たまにはおだても必要だ。ーー;)

 

でも、ここの先生の熱意には頭が下がる。

初心者コースに入ってきた方には、経験者コースと初心者コースのレッスンの合間の1時間を使って、その方が初心者レッスンにすんなり入れるよう、特別に個人レッスンをしてあげていたのだ。しかも無料で。

 

12:00で終わる経験者のレッスンの後で、初めて吹く方にレッスンをするということは、良く考えると、先生はランチ抜きなのである!

しかも無料!

そんな先生、他にはいない。