宮沢明子のパルティータ2番とシロティ編曲の前奏曲が好き

ピアニストの宮沢明子さんがお亡くなりになりましたね。

みやざわ めいこさん。

私は長い間あきこさんと読んでました。ーー;

 

この方のレコードは1枚だけ持っていて、バッハのパルティータ2番、イタリア協奏曲、シロティ編曲の前奏曲などが入っています。

 

買った動機は、昔テレビ放送で聴いたバッハの前奏曲をもう一度聴きたかったからです。

 

その放送では、当時のソ連のエミール・ギレリスが非常にしんみりとロマンチックに弾いていて、いいなーと思ってもう一度聴きたい!とずっと思っていたのですが、youtubeなどない時代でしたのでレコードで聴くしかなく、捜したところギレリスのが無くて、宮沢明子さんのが有ったので買ったという経緯でした。

 

でも、わくわくで針を下したのに、宮沢明子さんの演奏はギレリスとは180度違ってかなりドライな演奏だったのでガッカリしました。

 

そのレコードの中では、パルティータ2番の演奏が良かったです。

これもドライな演奏でしたが、宮沢さんの独特なアクセントの付け方が合っていました。

アウフタクトではない箇所の弱拍にアクセントを付けるのです。

珍しいですが、バッハに合ってました。

 

ピアノはチェンバロのように刺激的な音がしないしオクターブを被せたりが出来ないので、有名なピアニストでもバッハを弾くと弱弱しいというか、どこかぼけたような演奏になることが良くありますが、そんなピアノの弱点を微塵も感じさせないバッハでした。

 

余談ですが、宮沢明子さんは中村紘子さんが嫌いだったそうですね。

ライバルだったけれど負けたのが悔しくてベルギーに移住したとか・・?

レコードを聴いていると、そんな勝気な性格が見えるようです。 

 

↓エミール・ギレリスの演奏です。