左右の壁にカーテンを掛けて音が良くなったので、最近はヤフオクで落札したサンプルCDを片っ端から聴いている。
何しろ73枚もあるので結構大変。
このサンプルCDはドイツグラモフォンが毎月出していたものだが、収録されている音源はグラモフォン以外のレコード会社のものがほとんどで、デッカやEMI、キャンドス、ハイペリオン、ヴァージン、RCA、Linn、ナクソス、ハルモニア・ムンディ、ソニー等のよく知られている会社のものに加えて、知らない会社の音源も多数入っている。
日本でも「レコード芸術」という雑誌にサンプルCDが付録されていたが、そのCDに収録されていた曲は誰もが知っているいわゆる名曲がほとんどだった。
しかし、ドイツグラモフォンのCDに収録されている曲は、さすが本場というか、名前さえ聞いたことの無い現代作曲家の曲が結構たくさん入っている。
この違いはクラシック音楽に対する成熟度の違いなのか単なる好みの違いなのか、と思わぬことで深い部分に接したような気分になった。
曲のどの部分が収録されているかも日本とは違った。
日本のCDは、その曲の聴かせどころの部分を収録していて、サンプルCDとして当然じゃない?と思うのだが、グラモフォンのは全然面白くない箇所が入っている場合が多くて戸惑った。
なぜそんな部分を収録するのだろう。
商売っ気が無いのか、西洋の感性ではそのような箇所がグッと来るのか、担当者のセンスが単に個性的なだけなのか・・・。
考えても分からないが本当のところを知りたい気がする。
さて本題。
カーテン掛けにより音に不満が無くなったので、このところはオーディオをいじっていなかったが、以前購入した(今使っている機種よりは)安価なRCAケーブルをたまたま見つけてしまい、「これに戻したらどんな音になるだろう?、やっぱり全然ダメかな?」と暇つぶし的な興味が湧いてしまったので、早速レコードのフォノイコライザーからプリアンプの間をこれに取り換えてみたところ、
あれま、予想外に高印象の音が!
音の色彩感が増した。
各楽器の表情が克明に出る。
オーケストレーションの妙が鮮明に表現され非常に面白い。
ダイナミックレンジも広がったような気がするが、これはプラセボかも。^^;
音楽の面白さが増したし、オーディオ的な快感も増した。
これは良い!
取り換える前のRCAケーブルは米国DH labのREVELATION RCAという機種で約10万円。
非常に多くの銘機賞を受賞している。
宣伝によると、『DH labが到達したひとつの境地で、導体、誘電体、コネクターのすべてに考え得る最高の配備を整えた。圧倒的な透明感、豊かな音楽的表現力は他製品の追随を許さない』そうです。
一方、取り換えた方は約4万円のこれも米国製でHGAというメーカのSILVER LACEというケーブル。
安い割には数個の銘機賞を受賞しているし悪い製品ではないと思っていたが、以前はこんなに良いと分からなかった。
こちらの宣伝は、『SILVER LACEはHGA社の最大のヒットモデルで、米国産の純良な銀のみを用い、誘電体やプラグも厳選したことが高品位な音質に反映しており、上位クラスの製品が持つような透明性の高い清澄な空気感を持ち、リスニングルームには録音現場や音楽ホールの生々しい空間がよみがえる。協奏曲では独奏楽器の実在感に魅せられ、4管楽編成の管弦楽曲は重厚かつ壮麗に響く。まるでハイエンドモデルに聴くような音楽表現能力を持っている』とのこと。
以前SILVER LACEを使っていた頃のオーディオ機器は、今ではすべて他の機種に入替えているので、現在のシステムで改めて聴き直したことは正解だったようだ。
本当に、オーディオというものは、何でもやってみるものだなーと思う。
REVELATION RCA
SILVER LACE
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