紀尾井シンフォニエッタ東京のマーラー4番

最近は、紀尾井シンフォニエッタ東京とパリ管のメンバーによる、マーラーの交響曲4番室内楽編曲版の録画を繰り返し聴いています。

ステレオの音が改善されたかどうかが良く分かるので、これを聴きながらオーディオをいじっているのです。

 

この編曲は各楽器とも奏者が1人で、構成は弦楽四重奏+コントラバス+クラリネット+フルート+オーボエ+打楽器(2人)+ピアノ+ハーモニウム、となっています。

 

一聴して思うのは、原曲の大オーケストラ版よりもこちらの方が面白いということです。

弦・木管・打楽器・ピアノ、と、聴こえ方の異なる楽器がいろんなパターンで絡まり合うので、耳を非常に楽しませてくれます。

ハーモニウムは絡まり合いには参加せず、もっぱら和音の補助です。

ハーモニウムを弾いているところは今回始めて見ました。

 

曲は、聴いていて面白いのですが、でも第4楽章まで進むといきなり残念になります。

第4楽章から歌い始めるソプラノの音程が悪すぎるんです。

それまで良い演奏だったのがブチ壊しになってしまいました。

他の奏者が可愛そう・・・。

演奏後、満面の笑みだったのはその歌手だけだったことが、他の奏者達の心情を良く表していました。

 

リコーダーの先生に高いとか低いとか言われていたド素人の私が音程悪いと思うのですから、この音程の悪さは相当なものと言わざるを得ません。

率直に言わせてもらうと、NHKの素人のど自慢でウケ狙い出演している人と同レベルです。

放送を聴いた方には分かると思いますが、本当です。

 

この方に限らず、日本人の歌手はなぜ音程の悪い方が多いのでしょう・・・。

音程は気にならないのでしょうか・・・?

 

音階練習やドレ・ドミ・ドファ・ドソ・・・、などの分散和音というか跳躍音程をピシッと歌う練習を全くしていないか、これで完璧!と思っている、のか・・・??

これではバッハや12音などの現代音楽は全く歌えません。

 

 音程を大幅に外したまま歌っても曲の良さは分からないと思うし、本人も感動しないと思うのだけれど・・・。 

もしかすると日本の声楽の教え方に何か問題が有るのかも知れません。