マルチアンプをバイ(倍)ワイヤーにした感想

現状、パワーアンプをウーハー用とツィーター用に計4台使ったマルチアンプにしておりますので、それを更にバイワイヤーにするのはちとやり過ぎかも?とも思いましたが、マグネシウム芯入りのスピーカーケーブルが丁度一組分余っているので試しにやってみました。

 

但し、今回行ったのは本来のアンプ1台でのバイワイヤーとは違い、既にマルチになっているアンプのスピーカーケーブルを倍にしましたので、正しくはバイワイヤーではなく倍ワイヤーです。^^)

 

結果ですが、倍ワイヤーによる音の変化を表現するのが少し難いです。

なぜなら、特に高音がハッキリしたとか、低音が図太くなったということは無かったからです。

 

でも、全体に音に余裕が出たというか、より豊かな音(音場)になりました。

今まで意識されていなかった微細な背景音が沢山聴こえるのです。

スピーカーケーブルの断面積が2倍になったので情報量が増えたのでしょう。

 

残響が詳細に良く聴こえるようになったことで、例えば、キーシンが弾くバッハの「トッカータ、アダージョとフーガ BWV564」では、音階を速く弾く部分で、弾いている音と残響とが混ざって何とも言えない幻想的な音響が部屋に出現します。

(ブランデンブルク協奏曲でも同じような場面がありました。)

(注)音の混濁とは違います。

 

音質が変わらないのでパッと聴き大きな変化は無いように感じますが、おそらく元には戻せないでしょう。立体感の向上を含め、じんわりと良さが体に沁みてきます。

 

(ps)

今日はオーケストラ曲を聴きましたが、こちらは倍化する前とは明らかに違って聴こえました。

解像度が上がり、実在感が増し、楽器の音質はよりリアルになりました。肉が付いた感じです。

立体感も増しました。

聴こえ方が更に実演に近づいたので、非常に面白いです。