全財産が突然使えなくなる成年後見制度の闇

BSのTBSで問題提起された成年後見制度の闇。

突然に全財産を弁護士に奪われる形になるこの制度の運用実態を見て、背筋が寒くなり、同時に怒りが込み上げて来ました。

番組によると、
1.何らかの手続きをするため区役所や市役所へ行った人が、もしボケたような態度をしたりハキハキ対応出来なかった場合、役人は「この人は正常な判断能力を失っている。認知症の疑いが有る」と判断して成年後見人をつけるよう家庭裁判所に申請する。

2.家庭裁判所はその案件を成年後見制度を担当する裁判官に渡す。
 *横浜家庭裁判所の場合、担当裁判官は6名いる。(横浜家裁に電話して聞いた)

3.案件を任された裁判官は、認知症と判断された人の家族が正常な生活を送っているいないに関わらず、自分の独断で後見人を選定する。
 常識的には家族が健在で且つ正常であれば家族を後見人に選ぶはずだが、実際はなぜか全体の80%は弁護士を選んでいる。正常な家族がいるのになぜだー!と思うのだ。

4.後見人(弁護士)には、それ以降、被後見人の財産の一切を独断で管理する権限が与えられる。
例えば、被後見人が自分でお菓子や弁当を買いたいと思っても、後見人が口座や現金のすべてを管理しているので、後見人が被後見人の口座からお金をおろして渡してくれない限り何も買えないのだ。後見人がOKを出さない限り、100億円持っていても自分も家族も1銭も使えないのだ。

5.家族ではなく、縁もゆかりも愛情もない弁護士を選任する理由であるが、おそらく弁護士に収入を与えるため、と私には思えた。選任された弁護士は月2~6万円の手数料を何もしなくても無条件でもらえる。1人の後見人になっただけで年24万円~72万円が懐に入ってくるのだ。
もちろんこの金は被後見人の資産から引き出される。

家庭裁判所から10人回してもらえれば年240万~720万。100人回してもらえば、年2400万円~7200万円にもなる!。こんなぼろい儲け口はない。
預金だけではない。不動産を売却すればもっと大金が入って来るので家や土地も危ない。

6.成年後見制度は社会福祉士の収入原にもなっているようだ。
社会福祉士資格を得る為の講座を運営している会社のサイトには「成年後見の受任については、本職をする傍ら1~3件担当する人もいれば、独立してなん十件も担当している人がいます。」という記載がある。
https://www.agaroot.jp/shakaifukushi/column/income/

7.番組では、ボケていないのに成年後見人を付けられたお婆さんの家族の実例も紹介された。後見人がお婆さんをどこかの施設に強制的に入所させ、家族が何度も合わせてくれと言っても10年間だったか、お婆さんが死ぬ10日前だったか前まで、どこの施設に入っているのかさえ教えず、もちろん逢わせず、お婆さんが「助けて。家に帰りたい」と家族にあてて毎日のように書いた悲痛な手紙も、家族が「元気にしていますか?。欲しいものはありませんか?」と書いた大量の手紙も、すべて後見人が握りつぶして相手に渡さなかったとのこと。
東京のお婆さんが送られていた施設は何と北海道の辺鄙なところだったことが死ぬ直前に分かる。
なんと可哀そうなお婆さんとご家族。こんな理不尽な仕打ちをする奴がいるとは。
しかもそいつは正義の側に付くべきはずの弁護士なのだ。
こんな人でなし弁護士が後見人になってしまうと善良な市民は地獄を見ることになる。

8.後見人を替えてくれと家裁へ何度も申し立てて、やっと認められた家族の例も出た。
後見人を替えますと言われて喜んだら後任の後見人は前任者の後輩弁護士であったという。そいつもクズだろう。前任に何らかのバックをするのではと思った。

なぜ家族を選任しないのだ!。これでは裁判官と弁護士の間には利益に絡んだ闇のつながりが有るとしか思えない。
(この記事を読んだ弁護士会や家裁の人には是非反論をして頂きたい。私が誤解しているのならそれは正したいからです。どうぞコメント欄に書いて下さい。書いて下さればyoutubeなどにアップして世界中の人々に知って頂きますので)

9.この番組で成年後見制度の怖さを知ったので対策を検索したところ、任意後見制度というのが出て来た。まだボケだと思われないうちに息子や家族を後見人に任命しておくというものだ。
しかし、調べていくと、手続きが半端なく煩雑で非常に面倒なのである。
これなど、任意後見制度を使いずらいものにすることで、成年後見制度の安泰を図っているとしか思えない。

10.昨今はこれら成年後見制度に係る問題点が知れ渡るようになったので、保険や銀行などが対案を作り販売している。
先日はあるネット証券から「知って安心!資産凍結に備えるための個別説明会のご案内」というメールが届いた。「知って安心」とは知らないと危ないよということだ。

近頃は物忘れが多くなったので、何らかの対策はしておかなければ、とマジで思う。